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一人になりたい夜に行く店。

大衆食堂あたりで呑んでます。

いつも、フレンチやらイタリアンやらでのナイフ&フォークの生活に
嫌気がさしてるので、今日は箸で喰う晩餐を。
とっておき、誰にも教えたくない店へと向かった。

そんな時は、たった一人で行くに限る。
香水の香りが必要ない店。

きっと、キミは言うだろうな。
「どうして、私を誘ってくれないの」って。

だって、キミと一緒だとキミの笑顔を見てるだけで
胸いっぱいになっちゃうから。
何も食べれなくなっちゃうじゃないか。

え?じゃあなんで腹が出てるんだって?

雨降る中、目的の店へと向かう。
周りを確認する。
誰にも尾行されていない事を確認して、暖簾をくぐる。
DSC09320.jpg

シェフとギャルソンの顔が見える。

ワシはカウンターの隅っこに座り、酒を頼む。
酒は何の飾りっ毛もないコップに注がれる。

今日は健康的なものを戴こうかしら。

たまねぎ炒めひとつ。
「もやし入ってもイイですか?」
はい、大丈夫です。

店内のテレビではお笑いタレントがくだらないジョークを言ってる。
ヒマそうなギャルソンが
「ガハハハ、バカなこと言ってらぁ」と笑った。

たまねぎ炒めが出来上がる。
これは、ほんとたまねぎともやしだけやね。
DSC09321.jpg

ギャルソンにもう一杯、お酒のおかわりをお願いして
シェフに今度はイカフライをお願いする。

「近いんですか?」ギャルソンが話かけてくる。
そうですね、ちょっと歩きますが。
「そうですか、また来てくださいね」と笑いながら
ワシの前に酒の入ったコップを置く。

それだけ言うと、またギャルソンはテレビを見入る。
「ガハハハ。バカ言ってらぁ」

イカフライ。
DSC09322.jpg
特別な隠し味もない。
どこにでもありそうな、大衆食堂の味を見事に出している。

そうそう、こういうのをワシは喰いたかったのだ。
これこそが今のニッポンに失われつつあるものだ。

ワシは3杯目の酒を飲み干し、チラリとギャルソンを見たら
眼があってニヤリと笑った。
「おかわりですか?」
ハイ。お願いします。

さて、最後は何で〆ようか。
ワシは、壁に掲げられているメニューを眺める。
やっぱり、この店にあなたは似合わない。

この店はやっぱり、一人で来ることにしよう。
誰にも教えず、こっそりと。
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