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三州屋銀座店(銀座)

酒呑みはどこの街にどんな酒場があって何時からやってるか。
そういう情報が常に引出しに入ってあるってのが
理想でありますが、なかなか記憶ってヤツは
限界があるようで、使わない情報をどんどん消していってしまいよる。

銀座あたりでお買いもの。
それに付き合う男ひとり。
ワシの苦手なもののひとつに買い物をお供というのが
大の苦手なのです。


店の中に入ったてやることないから、店先でボゥっと突っ立ってる。
なんちゅう時間の無駄使い。

世の中には買い物のお供が大好きだという男性もいらっしゃる。
けれど、ワシはまったくダメなので、申し入れてみる。
すると話はアッサリ、成立する。

では1時間後に落ち合おうと、銀座の街を早歩き。
目指すお店は、銀座の路地に咲いた一輪の花。
名花「三州屋銀座店」であります。


セクシー・スパイ★ボイン大作戦



お昼どきを過ぎていたんやけど、まだほとんどが
お昼の定食を喰いに来てる人たちで、僅かながら
昼酒を楽しんでる人たちの姿も見えます。

カウンターの座り、お酒を常温でお願いすると、
お店の人が
「お酒、ダブルねー」と奥の厨房に言う。

あ、言わないとダブルになっちゃうんですね。
またツマミの問題で監督は起用法を考える。

壁のメニューを見る。

時間とお腹の按配を考えながら、今日は

じっくり責めねば。

お通しはホタルイカ。
グラスに入れたお酒をグィっと呑みほす。
視線を感じる。
その先には、お近くで働いているのか
キレイな女性がこちらを見ている。

見つめ合う視線のレーザービームだ。
キレイな女性はお昼の定食を喰っている。

きっと、あの女性はお酒が好きなのだ。


ワシは、再びグラスの酒を呑みほす。

メニューの三州屋代表選手が決まった。

「いかぬた」だ。


「いかぬた」の濃厚な味が日本酒に絡みつく。
絡みつかれた日本酒が喉に滑り込んでいく。
「いかぬた」と日本酒の名勝負がワシの口中で
繰り広げられている。

往年の藤波対チャボ・ゲレロ戦のようだ。

あのキレイな女性はワシがこんな間抜けな事を
考えながら呑んでるとは思っていないのだろうな。
あのキレイな女性も、この店も、この名勝負も
みんな好きだ。

しかしアイツは嫌いだ。

ワシは好き嫌いはあまりない方だと思ってた。
どんな相手にでもそれなりに接することができる
人間だと思っていたのだ。

でも、全くそうではなかったのだ。
無理なヤツは無理だ。
でも、好きにならなくとも、普通に接するよう努力せな
アカンよなぁ、大人なんだもの。

そんなことを考えていたら、突然
「好き嫌いするなんて信じられない」そういう会話が聞こえてきた。
二人組の女性は酒を呑みながら、誰か別の人の事を言っているのだ。
「ほんと、好き嫌いなんて言うの贅沢よ」ともう一人も返す。

その時、同じようにどうしても好きになれない人の事を考えていた。
だから、一瞬それはワシのココロを見透かされてるようでドキっしたのだ。

「うちは貧乏だったから、出たものは全部食べたわよ。
 嫌いとか言ってる場合じゃないもん!」
「ほんと、ほんと。うちもそう。」
「何、贅沢言ってんのよ、全く」

あ、喰い物の話か。
ワシにも嫌いな喰いもんがある。
あったってエエやんか。
嫌いなモンあったらアカンか?
嫌いな人がおってもエエやんか。
そうに言いたくなった。

やっぱりアイツは嫌いだ。
うん、それでいいのだ。

気がつくとキレイな女性の姿もなく、お酒もなくなってたので
壁の時計を見たら、約束の時間まであともう少しだった。
慌ててお会計をして、待ち合わせ場所に向う。

嫌いな買い物のお供も、こういう自由時間があると、いつだって楽しい。

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