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ある夜、恵比寿あたりで

ある朝、家を出て駅に到着したところで
ワシの着ているスーツの上下が違うものやったと
気がついたんですよ。

同じような色なんですけど、柄がね、ちゃうんですよ。
明るいところで見れば一目瞭然。

そういう一日って結構ブルーになりません?
まぁ、もう既に足元は片方、革靴で片方サンダルって
時点でチンチクリンなんですけどね。

そんな日の事だと思ってください。

ボタンの掛け違いという表現が相応しいのか
わからないのだが、その日はずっとそんな感じだったのだ。

「今夜空いてる?」と上司に聞かれ
え?空いてますよ。と答えた。
いや、答えてしまったのだ。

「じゃあ、ちょっと呑みにいくから」
そういわれ、去っていく後ろ姿を見て
咄嗟に嘘をつけず、誤魔化せなかった事を
悔やんだ。

「あのぉ、足がちょっとコレなもんで短めに切り上げましょう」と
背中を追いかけるように言うと
「オッケイ、オッケイ」という空返事だけが帰ってきた。

時間を無駄遣いしなければいけない事でブルーな気分になった。

仕事が長引いた上司を待ってたら、部屋に後輩がやってきた。
一度も口を聞いた事ない後輩だった。
「大徳寺先輩、お願いがあるんですよ」
なに?
「パーティー券買ってくださいよ」
パーティー券?
「お願いしますよ。先輩」
どうせ、行かれへんし。
「いや、イイんですよ、カンパと思って買ってくれれば」
幾ら?
「ありがとうございます。4,000円です」
カツアゲにあった気分だった。

ようやく上司がやってきて、店に行く。
店は上司任せだ。

その店は下町風の居酒屋を演出しており
特に関西系を全面に出している店なのだ。

ポテトサラダを注文する。
テーブルにはウスターソースと醤油が置いてある。
中濃ソースがなかった。
ワシはポテトサラダには中濃ソースなのだ。

キョロキョロしてみると、メニューとか換えの灰皿、お手拭
なんかが置かれた棚の中に中濃ソースが置いてあるのを
発見した。

「ソースをもらえますか?」
店の若い店員に言うと彼は黙ってテーブルに置かれた
ウスターソースを指さした。
「いや、あそこにある中濃ソースがいいんですよ。」
え? かなり驚いた顔をしてみせた。

不思議そうな顔をしたその店員は
別の若い店員に相談しに行った。そしてそいつの耳元で
囁きながら二人して首を傾げた。

そういう姿を見て、不愉快な気分が増してきた。
ソースかけたらアカンのか。

そういえば、同じ恵比寿にある店の事を思い出した。
その店でホッピーを呑んでいて中のお代わりをお願いしたら
「中って何?」と物凄い顔で怒鳴られた事がある。
え? 中身なんですけど。と繰り返すと
「だから、何よ!その中身って?」ってオバハンが怒鳴る。
あ、あの焼酎をお願いします。
「うちは、中なんて言葉使わないよ」って。

軽くで解散する予定だったのだけれども、ホッピーを
いつの間にやら、3セット呑んでしまっていた。
そろそろ、切り上げましょうか?
上司にそう提言し、トイレにたった。

席に戻ってくると
「ラスイチ、頼んどいたから、それで帰ろう」って
ホッピーセットがまたやってきた。

大きな溜息をこっそり吐いた。

この上司が悪いワケではない。
この店が悪いワケではない。
あの後輩が悪いワケではない。
すべてはワシが悪いのだ。
それでエエやないか。
こんな日のクジを引いたワシが責任なのだ。

満員の車内でワシの足の上に誰かのカバンが
ドーンと落ちてきた。
ムゥフ!
ようわからん叫び声が出た。

フハハハハハ。
これもワシのせいなのか?

ワシの人生、総責任者はワシやから、
責任はワシにあるのだ。
大徳寺はつらいぜ。
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