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たつみ(京都)

一旦ホテルへチェックインしてから、用をすませ、
自由時間です。

ワシは、たつみへ向う。
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座る席もあるけれど、あえて立ち呑みコーナーに立ち、
日本酒の常温でスタートする。

天ぷらが喰いたくなってメニューの中から、れんこん天をお願いする。
揚げたてのれんこん天。
塩か天つゆかどちらでも喰えるが、ワシは天つゆをお願いする。

隣に立ったオッサンがチラリとワシのレンコン天を見る。
隣の芝生は青いのだ。隣のツマミは美味そうなのだ。

オッサンもレンコン天を頼むのだが、
「今終わってしまったんですよ」とお店の人が言う。
あ、このレンコン天が今日最後のヤツやったんや。

オッサンがまたこっちをチラリと見る。
逃した魚は大きいのだ。品切れした品ほど、美味そうに見えるのだ。

ゲソ焼きを喰いながら、カウンター内を見る。
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見えるはずのない妄想が見えてくる。

たとえば、カウンターの内側に女性が立っているのだ。
その人は美人というワケではないのだが、彼女が持つ雰囲気が
凄く感じがいいのだ。
やらこい感じとちゅうのかな。
なんや、フワっとしたものに包まれてる感じが
する女性やねん。

京女は懲りたはずやのに。
そんなことをボンヤリと考えながら、お酒をお代わりする。

もし、ワシが京都にすんでたとしたら。
仕事の終わりに、ココへ毎日通うかもしれへん。

でもワシは彼女に話しかけはしない。
いつも静かに同じ場所に立ち、同じように今呑んでる
日本酒の常温を貰いながら、季節ごとの肴を注文する。

酔えば酔うほど、見えないはずの女がエエ女に見えて来る。
二人が始めて話すきっかけは、レンコンの天ぷら。
ワシがオーダーした後に、追いかける風に別の客もそれを
頼む。彼女は言う。
「ごめんなさい。今終わってしまって・・・」
あ、ボクいいですよ。あの方にレンコンの天ぷらを差し上げて
ください。
「え?」
ワシは、そういってまた手元の酒を呑む。

「いいんですか?」彼女は言う。
ええ。ボクはフキの天ぷらください。
「すいません。ありがとうございます。」

彼女はフキの天ぷらと一緒に香住産のかにみそをそっと
ワシに差し出す。
「これ、私からのささやかなお礼です」

そんな風に京都で恋をしているかもしれない。

緩やかに心地よい酒が全身に回り始める。
携帯が震えた。
呼び出しだ。
はい、ただいま参りますよ。

ワシはお会計をして、彼女に会釈だけ残し店から
出て行くのだった。
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